ベンチマークがないゲームやソフトで、GPUが動くか判断する方法
APEXやFF14みたいな有名タイトルは調べればすぐ出てくる。問題はそれ以外です。 気になっている同人ゲーム、海外のインディーゲーム、ニッチなシミュレーターソフト—— 「これ自分のPCで動くかな」と思って調べても、ベンチマーク記事なんて存在しない。
でも、ちゃんとした調べ方がいくつかあります。 完全に確認できるわけじゃないけど、「たぶん動く」「これは厳しそう」くらいの判断はできる。 その考え方をまとめました。
まずゲームエンジンを見る
これが一番手っ取り早いです。ゲームはたいていどこかのエンジンで作られていて、 エンジンの種類でだいたいの重さが分かります。 Steamのストアページや公式サイトに書いてあることが多いし、 起動時のロゴで分かることもある。
2Dのドット絵RPGに多い。内蔵グラフィックでほぼ確実に動く。10年前のPCでも問題ないケースが大半。
同人・インディーに多い。シンプルなグラフィックなら内蔵でも動く。3Dでリッチになると重さが変わる。
グラフィックの作り込みによる。GTX 1060クラスあれば大体動く印象。
GTX 1060〜1080クラスが推奨になることが多い。内蔵では厳しい場面が増える。
Lumen・Nanite等の機能を使っていると相当重い。RTX 3060以上が現実的なライン。
判断しにくい。後述の別手段を使う。
エンジン名が見つからない場合、SteamDBというサイトに載っていることがあります。 ゲームのSteamページURLの数字部分をSteamDBで調べると、使用エンジンが分かることも。
システム要件の「本当の意味」を知っておく
ゲームのストアページには最低・推奨要件が書いてあります。 ただ、これをそのまま信じると失敗することがある。
最低要件 = 「一応起動する」レベル
最低要件を満たしていても快適にプレイできないケースは多い。 カクカクしながら動く、ロードが長い、設定を全部最低にしてやっと遊べる——という状態。 最低要件はあくまで「動くことは確認した」という意味に近い。
推奨要件 = 「これくらいで遊んでほしい」レベル
こちらが実態に近い。推奨を満たしていれば「中設定で60fps前後」を期待していい。 持っているGPUが推奨の1世代前くらいなら、設定を落とせば動くことが多い。
要件が古すぎる場合
「GTX 970推奨」みたいに古いGPUが書いてある場合、開発当時のテスト環境の問題か、 意図的に敷居を低く見せているケースがあります。 実際にはもっと重いことも軽いこともある。その場合はレビューを読む方が参考になります。
似たゲームと比較する
有効な手段だ。 「同じシリーズの前作が動いたから今作も動くだろう」という類推だけじゃなく、 グラフィックの雰囲気や解像度感が近いゲームを参考にする方法です。
例えば、同じ2Dドット絵のアクションゲームなら、Hollow Knightが動いていたなら 同じ雰囲気のゲームもまず動く。 3Dのオープンワールドなら、原神のベンチマークが参考になることがある。
完全に一致はしないけど、「全然情報がない」よりずっとマシな判断材料になります。 グラフィックが似ていて同世代のゲームなら、ほぼ同じ負荷だと思っていい。
YouTubeで低スペ動作動画を探す
日本語で見つからなくても、英語で検索すると出てくることがかなりあります。
試してほしい検索キーワード:
[ゲーム名] GTX 1060
[ゲーム名] low end PC
[ゲーム名] integrated graphics
[ゲーム名] budget GPU
マイナーゲームでも、誰かが「ローエンドで動かしてみた」動画を上げていることが思ったより多い。 特に海外のYouTuberはこういう動画を好んで作ります。 FPSカウンターが表示されていれば数字も確認できる。
Steamレビューとディスカッションを読む
Steamのゲームページにあるレビューとコミュニティディスカッションは、 低スペック情報の宝庫です。意外と見落とされがちですが、ここが一番具体的な情報に近い。
探し方
レビューの検索欄に「GTX」「Ryzen」「low」「内蔵」などを入れると絞れます。
ディスカッションで「performance」「low end」「spec」などで検索すると、 スペックについての質疑応答が見つかることがあります。
「i5-8400 + GTX 1060で60fps出ました」みたいな具体的な報告が書いてあることがある。 実機での検証報告に勝るものはない。
ProtonDB という選択肢
これはLinux/Steam DeckでWindowsゲームを動かすための互換性データベースですが、 動作報告にスペック情報が書いてあることが多い。
Windowsユーザーが使うものじゃないけど、「どのくらいのスペックで動いたか」の情報として読める。 特にマイナーゲームはSteamレビューよりProtonDBの方が詳しいことがある。 試したことがなければ、ゲーム名で検索するだけなのでそんなに手間じゃないです。
それでも分からないなら、Steamの返金制度を使う
Steamには「購入から14日以内、プレイ時間2時間以内なら返金できる」というルールがあります。 これを使って実際に動かして確かめるのが、結局一番確実です。
注意点
返金を繰り返しすぎるとアカウントに制限がかかる可能性があります。 あくまで「本当に動作確認が必要なとき」に限って使ってください。
ベンチマーク記事がない、レビューにも情報がない、という状況なら これが現実的な最終手段だと思います。 体験版があればそれを先に試すのが一番いいんですが、 最近は体験版を出さないゲームも多いので。
まとめ:調べる順番
1. ゲームエンジンを確認 → RPGツクール/Unity/UE5で重さの目安をつける
2. システム要件を確認 → 推奨要件を基準に持っているGPUと比較
3. YouTubeで「ゲーム名 + low end」「GTX 1060」等で検索
4. Steamレビューのキーワード検索で低スペ報告を探す
5. ProtonDBで動作報告を確認
6. それでも不安なら返金制度を使って実際に試す
1〜2で判断がつくことも多いです。4〜6まで必要になるのは、 本当にマイナーで情報がないケースだけ。 全部試す必要はなくて、途中で「たぶん大丈夫」「これは厳しい」と判断がついたら止めていい。